
日高 道夫ひだかみちお(46)
大型のカッターを振り回す犯人に抵抗し、暴行をやめさせようとした車掌。
バットのような鈍器で頭の半分を吹っ飛ばされていた。
吹っ飛ばされた頭は、その後犯人によって執拗に痛めつけられたらしく、原型をとどめていなかったという。
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近隣の施設や駅構内の監視カメラにも映っておらず、目撃者も居ない。二十三年経った今も足取りが掴めず逃走中である。乗車直後から居合わせた八人の乗員・乗客を次々と殺害。現場には犯人が持ち込んだとみられる刃渡30cmを超える大振りの肉切り包丁やサバイバルナイフ、金属バットなどの多種多様な凶器が散乱しており、犯人の残忍性・猟奇性が一目で見て取れる事件現場だったという。
いつの頃からか『ある特定の時間に◯◯電車の四両目に乗ると、神隠しにあう』という都市伝説が囁かれるようになった。惨殺事件のことを知る近隣の人間たちの間では、事件の被害者たちの怨念によるものだとされている。
日高 道夫ひだかみちお(46)
大型のカッターを振り回す犯人に抵抗し、暴行をやめさせようとした車掌。
バットのような鈍器で頭の半分を吹っ飛ばされていた。
吹っ飛ばされた頭は、その後犯人によって執拗に痛めつけられたらしく、原型をとどめていなかったという。
山崎 和子やまさきかずこ(25)
友人宅へ向かう途中、偶然事件車両に乗り合わせ、事件に巻き込まれたと思われる。
全身を鋭利な刃物で切りつけられ、白いワンピースを血で染めた遺体は、両足を切断された無残なものだった。
横山 静江よこやましずえ(37)
仕事からの帰宅中、運悪く事件に巻き込まれた。
犯人によって、窓に顔面を何度も叩きつけられ、死亡したと思われる。
体中にも多数の殴打跡が見られたが、それらは全て、息絶えた後、犯人につけられたものと思われる。
後藤 明憲ごとうあきのり(42)
事件の最初の被害者と判明。
電車を降りようとしていたところを、逆に乗り込んできた犯人によって、頸動脈を刃物で切られた。
もはや意識のない後藤の首を、何度も何度も刃物で突き刺し、切断させた。
松田 香帆まつだかほ(28)
事件の最後の被害者と推定。
デザイナーだった彼女は、最後まで仕事道具の入った鞄を離さなかったが、それが気に入らなかったのだろう、まだ意識のある中、右腕を刃物によって切断されていた。
その後犯人は・・・切断した彼女の腕を大事そうに抱えていたという。
山下 恭子やましたきょうこ(32)
椅子で居眠りしていたところを、大型の刃物を胸に突き立てられたのが致命傷と断定。
その後、犯人は彼女の首を切断、乱暴に投げ捨てられていた。
黒木 大輔くろきだいすけ(41)
乗車した犯人の最初の被害者と推定。
山下と同様、居眠りしていたところを襲われた模様。
大きく前のめりになった姿勢で亡くなった。
死因は腹部を大型の刃物で執拗に突き立てられたことによる。
谷口 幹雄たにぐちみきお(21)
異常な人間の殺気にいち早く気づき、
降車しようとドアまで駆け込んだが、
犯人に追いつかれ、背中から大型の刃物で刺された。